特許番号JP4073826B2
「ヤエヤマアオキの抽出物を含む農業用活力剤」
当時、植物の抵抗性の研究が盛り上がっていました。動物はToll-Like受容体が、菌のパターンを認識し、免疫を活性化させます。おなじように、植物にもパターン認識があり、菌に触れると抵抗性を上げます。
進化的に、植物も動物も同じ系統の免疫があるというのは、興味深かった。動物は免疫と呼びますが、植物は抵抗性と呼び、RPP受容体pattern recognition receptors (PRRs)が関係しています。
発酵物には微生物やその代謝物が含まれます。それは病原菌ではありませんが、それに触れると植物は「良いヤツ」とか「悪いヤツ」を区別せず、パターンで「とりあえず、抵抗性あげとかか」と防御姿勢をとります。
ノニジュースの場合は200~300倍希釈にするとちょうどいい塩梅に植物が元気になります。
枯れた観葉植物がノニで元気になるという話を聞いたとき、この抵抗性の研究が頭に浮かび、その次の週には静岡のイチゴ畑にアポをとって、実験プロトコールをつくりました。
この特許は2023年6月に切れますので、あと2年。その後は、どの会社もノニをつかった農業活力剤を利用することができます。
それは、それで、良いことだと思います。
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