コレステロール論争というのがあります。一般人を対象にすると、コレステロール(総コレステロール、悪玉コレステロール)が低い方が死亡リスクが高まります。日本脂質栄養学会は、コレステロールの基準値は不要ではないか?と提案します。
反対するのは、動脈硬化学会です。肝疾患を抱えるとコレステロール代謝が落ちることから、病気により疾病リスクが高まると反論します。スタチン治療も有効であると、現在の医療体制を支持します。
数千人の方々に協力いただき、コレステロール、血圧、血糖値などのデータをいただき、10数年後、心疾患を患った方がもともとどのような数値が悪かったかを見返します。その結果、心疾患を予想するのは、コレステロール単体ではなく、組み合わせだとわかります。
今回はこちらの論文を参考にさせていただきました。
J Atheroscler Thromb. 2020 Feb 6. doi: 10.5551/jat.48843.
Development of a Cardiovascular Disease Risk Prediction Model Using the Suita Study, a Population-Based Prospective Cohort Study in Japan
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