【 GLP-1受容体作動薬の意外な盲点?本来のバランスから考える「網膜」との関係 】
GLP-1受容体作動薬(GLP-1 RA)==現代医療でも、特に注目を集めている薬の一つですよね。
血糖値を下げ、体重を減らし、心臓を守る まさに「万能薬?」ともいえるような評価を受けていますよね。
でも、それは私たちが何百万年ものあいだ、自然のリズムに従って築いてきた身体の仕組みに、人工的な信号を送り続けるということでもありますよね。
そして今、その「信号」が、網膜という非常に繊細な器官のバランスを崩している可能性がある、そんな研究もでてきています。
JAMA Ophthalmol. Published online June 5, 2025. doi:10.1001/jamaophthalmol.2025.1455
現代の薬が、網膜に影響?
カナダの大規模な研究で、GLP-1 RAを6ヶ月以上使っていた糖尿病の高齢者に、加齢黄斑変性(nAMD)が通常の2倍近く発症していた、という結果が報告されました。
とはいえ、0.2%と0.1%の差ですから、「危険」と断言するには慎重さも必要です。
ですが、プライマルな視点で見るとーーわずかな異常でも、繊細な生理機能のゆらぎを示しているサインかもしれません。
なぜ自然なバランスが崩れるのか?
GLP-1というホルモン自体は、もともと私たちの腸が持っている自然な仕組みですよね。
でも、それを薬品で長期的に、しかも強く刺激し続けるとなると、話は少し変わってきます。
とくに目の奥にある網膜や色素上皮細胞には、本来GLP-1受容体が存在しているのですね。
それが想定外の刺激を受け続けることで、血管の新生(=nAMDの原因)や、酸化ストレス、炎症の制御バランスに影響が出てしまう可能性もありますね。
本来、私たちの身体は適度な飢えと動き、自然な日照と睡眠、そして周期的な修復によって保たれてきましたよね。
GLP-1 RAはその「満腹感」「血糖安定」「代謝活性化」といった機能を、一見「いい感じ」に整えてくれるのですが、それが「どこかのリズムを狂わせていないか?」という問いを、私たちは忘れてはいけないと思いますね。
薬の恩恵と、進化に根ざした感受性
もちろん、GLP-1 RAが救っている人がたくさんいるのも事実ですよね。
ですが、プライマルな視点では「その薬が、本来の身体の仕組みとどう調和するのか?」を見極めることが大切だと考えます。
網膜は、私たちが太古の昔から「光」を感じ、生き抜くために進化させてきたセンサーです。
そのセンサーに異変が起きるなら、それは単なる副作用ではなく、自然とのズレが表出したメッセージなのかもしれませんね。
薬と自然の対話を忘れないこと
GLP-1 RAは、現代医療の大きな進歩であり、多くの人にとっては生活を支える大切なツールでもあります。
しかし、私たちの身体は、数百万年かけて築かれた自然との対話の中で最適化されてきた存在なのですよね。
その身体に、どんな新しい刺激を加えるのかーーそれは一方通行ではなく、常に問いかけと観察のダンスが必要だと思いますね。

コメントを残す