博士のつぶやき

アライブンさんが「一酸化窒素が体に良い」と説明していました。表面的に聞くと、驚くかもしれません。車の排気ガスなどにも入っている窒素酸化物のひとつですからね。
免疫学的にみると、マクロファージなど免疫細胞が活性化されるとき、一酸化窒素がでます。「生体から合成される一酸化窒素が良い」という表現がより正確かもしれません。
こちらの論文は、ノニ果実をとることで生体内の一酸化窒素が増えるというものです。研究の目的は感染症のリーシュマニア治療です。
リーシュマリアは「顧みられない熱帯病」のひとつ。毎年100万人以上が感染しますが、低所得国しか患者さんがいないため、創薬に対して投資が行われません。ノニがリーシュマニアを抑えています。

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/27328771/

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