今日、大谷 翔平選手がMLBアメリカンリーグのMVP(最高殊勲選手)に満票で選出されたニュースが流れました。
日本人の一人として、また野球ファンの一人として心から賞賛を送ります。
インタビューの中で印象に残ったのは皆さんも同じだと思いますが、彼の感謝の言葉、とりわけ彼の希望である二刀流を初めから受け入れてくれたアメリカのファンやチームの人々への感謝の言葉でした。
これには、インタビューをしたキャスターから、「感謝しているのはこちらの方ですよ(Thank YOU!)」との言葉が出ました。
先日の帰国後の記者会見といい、今回の発表を受けての会見といい、彼の口から出る言葉の一つひとつに、彼の人生へのしっかりとした姿勢が感じられますね。
40年前のことを思い出します。
当時私が在籍していたブリガムヤング大学と日本から遠征に来ていた早稲田大学との親善試合が行われました。
私たち家族も他の日本人学生と一緒に応援に行きました。
当時の早稲田は後に阪神タイガースに入り監督まで務めた岡田 彰布(あきのぶ)選手が4番を務める強豪チームでしたが、残念ながら試合には敗れてしまいました。
翌日の地元の新聞には、たとえ劣勢になってもダッグアウトから大きな声で味方の選手に声援を送る、真っ黒に日焼けした早稲田の選手のことを賞賛する記事が載りました。
同じ日本人として誇りに思ったことを覚えています。
高校野球の私たちの地元の強豪校は小倉 全由(まさよし)監督が率いる日大三高です。
甲子園出場21回の名門校ですから練習もかなり厳しいと思いきや、今時の甲子園常連校には考えられない「月曜日完全オフ」を採用しているそうです。
小倉監督によれば、月曜を休みにしてから子どもたちの練習に取り組む姿勢が変わったとのこと。
小倉さんのモットーは、「小さな成功の積み重ね」を通して子供たちの成長を後押しすることだそうですが、このメリハリの利いた練習日程からも子どもたちの人としての可能性を尊重する小倉監督の姿勢が垣間見えます。
その小倉さんが、練習試合の相手として希望する高校のイメージを語っています。
興味深いのでご紹介します。
「元気はつらつ、マナーが良い、挨拶をする、声を出す、あきらめない、一生懸命」。
大谷選手が高校1年生の時に書いた「曼荼羅チャート」の言葉と共通しませんか。
こうしたエピソードの数々に接すると、人として「変わらない大切なもの」は何か見えてきませんか。
私たちが問われるのは、短期的な結果が求められる競合社会の中でも、ゆくゆくは真の成功につながるこの「変わらない大切なもの」を大切にし続ける強い想いがリーダーにあるかどうかではないでしょうか。
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