自分らしく成功する

宮部みゆきさんの「火車」(かしゃ)より
引用して本章を始めたいと思います。

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「あのね、蛇が脱皮するの、どうしてだか知ってます?」

「脱皮っていうのは――」

「皮を脱いでいくでしょ?あれ、命懸けなんですってね。
すごいエネルギーが要るんでしょう。
それでも、そんなことやってる。どうしてだかわかります?」

本間よりも先に、保が答えた。
「成長するためじゃないですか」

富美恵は笑った。

「いいえ、一生懸命、何度も何度も脱皮しているうちに、
いつかは足が生えてくるって信じてるからなんですってさ。
今度こそ、今度こそ、ってね」

べつにいいじゃないのね、足なんか生えてこなくても。
蛇なんだからさ。立派に蛇なんだから。

富美恵は呟いた。

「だけど、蛇は思ってるの。足があるほうがいい。
足があるほうが幸せだって。

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文学的表現としてはとても心揺さぶられるものがあります。

いつか足が生えて蛇じゃなくなると願っているということは、
人間の心理の投影ですが、
別の存在になろうとしても絶対に救われてはいかない。

より良い変容には、決定的な手法はありませんが、
外せない原則はあります。

その1つは、自己との関係を良くすることです。

人間関係は極論、終えることができます。

親子関係であり、上司との関係、
組織との関係、夫婦関係、友人関係、、、、

あらゆる関係は、
離れることで影響を受けなくすることはできます。

しかし、絶対に絶つことができないのが、自己との関係です。

生来の自分、本当の自分とは何かを言葉で
説明するのは難しいものですが、そういう宿命づいた
等身大の自分なるものは、理解して受容するしかない。

ずっと継続しなければならない関係があるとしたら、
それは自己との関係です。

この関係が破綻していると、精神的に辛い。

自己否定を自己受容に変える。

自分に否定や嫌悪、劣等感がある場合、
いきなりそんな自分でも好きになりましょうと言われても、
受け入れることはできません。

そこに足りないものは、自己への信頼であり、
否定の習慣による欠如した自己信頼のマイナスの引き出しです。

一方、習慣を続けた!少しでも前に進んでいるという
前進感がもたらすのは自己信頼へのプラスの預け入れです。

ここが理解できると、習慣を積み上げる理由の
本質的効果がわかってきます。

時間の無駄とも言えますが、
自己管理ができることによる精神的自己信頼感は大きく、
変容へのエネルギーになります。

自分には何かもっとできるのではないか!という信頼です。
この自己信頼感を十分に高めていくのに習慣化は役立ちます。

そして、それが十分溜まっていくと、
自己受容ができるようになります。

つまり、蛇である自分でいいという許可です。

この順番を丁寧に、丁寧に、
じっくりやることが大切で即席に、
乱暴に進もうとしないことです。

相撲の千代の富士が、
「今日稽古したからといってすぐに強くなるわけじゃない」
という言葉を残していますが、まさに自己信頼だって同じです。

でもちゃんと積み上げたら、
蛇の魅力を見ることができるようになる。

ちなみに私は蛇年ですが、

「一度巻き付いたら簡単に離れない執着力というか執念さ」
のような蛇らしさを内側に確かめます。

いずれにしても、自己受容できれば、
次の段階として自己開花できるようになる。

自分らしく生きる、強みを生かしていくのであれば、
この自己受容を経る必要があります。

習慣というのはこういう精神的次元を上げていくことにこそ、
本質的魅力があるのではないかと私は思います。

ただし、私の中に、別のものになりたい願望がないかと
いうとそうではありません。

自己の否定が微塵もないかと言えば
絶対にそんなことはありません。

葛藤だらけです。

でもあえていうと、

自分とは別のものになろうとする努力は、
必ず失敗に終わる。

自己否定を繰り返す習慣になっていくので、
その動機となる自己認識そのものを変える必要があります。

これがビリーフであり、
本質を理解してく最大の動機でもあります。

メルマガ抜粋

~☆☆☆~

石田より

別の自分になる必要ないですね!

誰もが個性と可能性を持って生まれてきています。
性格は後天的な要素強いので変わりますが、
タイプがあるように性質は生まれつきのものです。

性質も変えようと思えばかえられるかもしれませんが、
まずはうまくいかない性格や習慣を変えていきます。

この世にいろんな人がいていろんな職業があるように
いろんなタイプがいていいですし、またそれだから
何でもなりたいものを選択できて楽しいのです。

自分に合ってない職業に就き、やりがいも感じず
頑張っても報われない仕事についていると
しんどいですね!

それでも一時期生活のために働かなければ
いけないこともあるかもしれません。

ただ、ずっとそのままでいなければいけないわけでは
ありません。

私も5年間築地で働いていました。
築地でやりがいを感じている人のいるとは
思いますが、私は入った当初から抜け出したいと
思って、抜け出しました。

人を理解する前に自分が自分の事を理解する必要があります。
自分の事を理解し、大切にできなければ人を理解し、大切に
できません。

世の中には人をコントロールしたい人たちがいるのも事実です。
それは長続きしません。

社会主義の中にも自由主義の中にもあります。
特に社会主義国家の中にこれが根差しているようです。

これだと本当の幸せは訪れないかもしれません。

基本的に人の苦しみは他人を変えようとすることから
始まるようです。
無理に変えようとしたり、支配しようとして
反発が起き、苦しむようです。

他人は変えられないと思った方がいいようです。

変えられるのは自分だけです。
そして自分が変われば、付き合う相手や
見えてくるものや手に入るものが変わってきます。

管理される必要もなく別の自分になる必要はなく、
自分で自分を管理し、なりたい自分になることができます。

自分らしく成功していけばいいのです。

まずは自分のなりたい自分を明確にしましょう!
そしてそれを手に入れられる仕事を探し、
それを手に入れられる自分になっていきます。

他人とのコミュニケーションをとる前に
自分とのコミュニケーションをとりましょう!

人生が思った通りにいかない原因は外にあるのでなく
自分の中にあります。

自分と認識できる自分と認識できないもう一人の自分が
います。

そのもう一人の自分と仲良くなり、
自分に同意してもらえば一番の味方になります。

そして自分が変われば、同質の法則で、
必要な情報や物、人材が集まってきます。

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