この論文が「2019-nCoV コロナウイルスが人為的に遺伝子改編された」みたいな噂に使われてびっくりです。
「2019-nCoV にはユニークな遺伝子配列がある」というのが主旨で、どこにも陰謀説は書かれていません。
報告によると、アミノ酸8個ほどの挿入があり(RNAウイルスなのでよくあること)で、その短い配列が偶然HIVのある部分に似ている(それもRNAウイルスだし、短いので、ありがち)というものです。このようなユニークな配列は診断に使えますので、報告は有意義です。
ところで、今回のコロナウイルスでは遺伝子を読んで診断しています。どこの遺伝子を読むのか(プライマーの設定と、呼びます)はグローバル標準はなく、中国とアメリカ、日本と診断法が違います。悪性ウイルスをどれだけ特異的に診断できるのか?個人的に気になっています。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.01.30.927871v1
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